英語習得。ばかげた話。

海外暮らし20数年が過ぎました。もちろ英語での生活が続きます。

  よく日本から来たばかりの人に “いつ頃英語ができるようになりましたか” なんて質問を受けます。この質問している時点で、英語という言語が奥深さがさっぱりわかってないなって思います。私の正直な答えは、“できるようになったなんて、思ったことはまったくない”というのが答えです。

  幼少期は、2歳ぐらいから英会話に通っていました。母親が朝ご飯の時間にはで英語の会話を毎日カセットテープで聞かせてくれました。(はい、カセットテープです。)はっきり言って成果はゼロです。覚えた単語はエレファントのみです。

  本格的に英語を覚え始めたのは中学校で英語を習い始めてからです。英語の教科書は1ページ目から丸暗記でした。のちのち自分が家庭教師をした時も、教え子に丸暗記をしてもらって、無理なく暗記していたので、中学生の柔らかい頭だとできるんですね。これが。。。

  当時、外国人講師の訪問があり、英語担当の教師が、英語でまったく話せないこと、聞けないことが、とっても見苦しくて興ざめでした。子供なりに若いうちが勝負と思い、通学の途中はずっと英語をきいていました。これは中学から大学まで続けました。今考えると生意気な子供で、まあ、先生からはやりにくい生徒だっただろうなと思います。

  大学時代はアルバイトでためたお金で毎夏休み1か月ほど英語圏に出向きました。今まで、紙とテープでしか知らない英語が本当に使って生活している空間があるんだと認識するとモチベーションが全く違いました。

   先日、取引先の会社と食事会がありました。来ていたのは日本から派遣されていた日本人女性で流暢な英語でびっくりしました。聞いてみると子供のころに海外住まいで、お父様が、商社にお勤めで、英語習得の環境づくりにご熱心だったようです。

   私は大人になってから海外に出ていますし、一般家庭で育っているので、子供の時から英語の環境で育った人、ご両親がインテリな方とはとはまったく感想が違うかもしれません。生まれ持った性格もあるでしょう。

 

  でも私の正直な感想。英語の勉強に終わりはありません。海外にいるからといって英語が上手になるわけでもありません。海外の語学学校に数か月留学して“いつ頃英語ができるようになるかな”なんてばかげた話です。

  今、自分の人生を振りかえって思うことは英語の勉強に時間なんて使わなければよかったということです。それとは別に興味の持てる、何かのエキスパートになれば、洗練せれた英語環境はついてくるからです。私の同級性でも英文科、外国語学科に進学した友達はまったく英語ができないままです。相反して、医療系、テクノロジー系などのエキスパートたちは、出張やら、転勤やらで英語ありきの生活をしています。

   はい、一生懸命 ”英語”という分野に若い時間を費やした私。まったくもってばかげたことをしたものです。(笑 笑 笑)